安らかに・・・。

鹿児島県知覧町
県内でもお茶の産地として有名なこの地には、その昔・・・と言っても50数年前ですが、ある飛行場がありました。
その飛行場からは20歳前後の青年達が日の丸の書かれた戦闘機に乗って飛び立ち、そしてそのほとんどが敵艦との戦闘で帰らぬ人となりました。
そう、知覧町には旧日本軍特攻基地があったのです。特攻隊のお話なら多少はご存知でしょう?
そしてその知覧町には今、彼ら特攻兵の遺品・遺書等を所蔵した 特攻平和記念館 』 が建てられています。
今日はふと思い立ち、午後からその記念館を訪ねました。


記念館内には多数の遺書・絶筆が展示されており、それぞれの持っていた思いがリアルに伝わってきました。
家族を思った者、「 必沈 」 など気合を入れた者、特攻を誇りに思った者、祖国の勝利を信じ続けた者など・・・本当に数多くの 『 思い 』 がそこにはありました。
特に家族に対して送った遺書、これは読んでて正直泣きそうになりましたね。
母への感謝や弟・妹への願い・・・ 「 自分は死んでしまうけれど、お前達で母を守ってやってくれ 」 といったものが多く、それを書く人の思い、また受け取る家族の思いを考えると心を動かされずにはいられませんでした。


数多くの命を失った特攻隊ですが、彼らの残したものからは逆に多くのものを感じ取ることができました。
機会があれば是非訪ねてほしいところです。
最後に、パンフレットの表紙に書かれていた文を載せて本日の日記の締めとさせていただきます


とこしえに
み霊のとこしえに安らかならんことを祈りつつ
りりしい姿を永久に伝えたい心をこめて
ああ、開聞の南に消えた勇士よ